2026.03.04
日食?月食?皆既月食?次回、日本で見られるのはいつ?
2026年3月3日の昨日はひなまつりでもあり、皆既月食の日でもありました。2025年9月8日以来、約半年ぶりに日本全国で皆既月食が見られるということで、各地の天文台や科学館などでライブ配信や観望会なども行われていました。楽しみにされていた方もいらっしゃると思いますし、ご覧になった方の感想も伺いたいところです。個人的には空を眺めているタイミングで見られたらいいなぁと思っていましたが、残念ながら雲がかかっていてわたしは見ることができませんでした。
さて、月食、部分月食や皆既月食とは一体どんな状態を指すのか覚えているでしょうか。小学校の理科で学習した記憶がありますが、正直なところ、きちんと説明できる状況にありません。月と地球と太陽の関係なことと、重なるのだということはわかっているのですが、つまりはこういうことでした。
まず、月食は満月の時のみ発生し、太陽・地球・月の順番で一直線に並ぶことで起こります。太陽の光を受けた地球の影を月が通過するときに観測できる現象です。満月が黒く欠けている様子は、地球の影がうつっているということです。このとき、一部分だけが欠けている、地球の影で隠れている状態を「部分月食」と言います。また、月全体が地球の影の中に入る状態のことを「皆既月食」と言い、発生頻度としてはこちらの方が低くなります。影に入ってしまうことで真っ暗になって見えなくなるというわけではなく、夕日が赤く見えるメカニズムといっしょで赤黒い色(赤銅色)に輝いて見えます。光の色の種類によって進路が変わって青は散乱し、赤い光だけが届くということも当時学びましたね。この現象、日本で次に見られるのは2029年1月1日、なんとお正月に観測のチャンスが来ます。次こそはしっかり見られるように、まずはてるてる坊主を作るところから準備していきたいと思います。
さて一方で、日食についてもおさらいしました。日食は太陽・月・地球の順番で一直線に並んだ時に発生し、太陽から地球へ届いている太陽光線を月がさえぎる形になるので、地球の我々から見ると、太陽が欠けたり、全体が月に覆われているように見えることになります。この日食が観測できる地域は、月の影になっているエリアに限定されますが、月食と同じように部分日食や皆既日食という現象が存在し、太陽の一部分が月の影になる場合を部分日食、そして太陽全体が月で覆われる状態を皆既日食と呼びます。じつは、それだけでなく、日食にはさらに金環日食というものもありました。月は地球の周りを回っていますが、きれいな円ではなく、少しつぶれた楕円形を描きながら回っていることから、月と地球の距離は常に一定ではなく、近いときや遠いときがあります。そのため、太陽・月・地球が一直線に並んだ際に、月が地球から遠いところにある場合は、月が小さく見えることで太陽の中におさまり、太陽の外側の光の輪だけが見えるという金環日食が起こります。前回、日本で見られた金環日食は2012年5月21日、次回は2030年6月1日の予定です。
月食、日食いずれもはるか昔から観測されていた天体ショーで、たくさんのひとたちがその現象を観測してきたのだと思うと、興味深くもありとても神秘的にも感じます。
静かな夜、日々の喧騒から離れ、オルゴールの音色に耳を傾けながら星空を見上げる、そんな過ごし方もステキですね。今回のコラムの初めにあるオルゴールの画像は印象派とも呼ばれるドビュッシーの「月の光」です。優しく切ない、そしてやわらかな曲調はオルゴールの音色で聴くとまたその良さが際立ちます。ご試聴も可能ですので、ご来店いただいた際にはスタッフにお声掛けください。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。