2025.09.03
伝統工芸”アンチモニー工芸品”の魅力をオルゴールの音色とともに

こんにちは♪
全国的に暑さの厳しい9月の始まりとなりましたが、北海道では前線や低気圧の影響で、急な天気の変化や大雨により警報発令や土砂災害が発生した地域もありました。
この先の小樽市は、最高気温27~29度前後の日が続くようです。8月と比較して過ごしやすくなるかと思いますが、観光の際は引き続きの熱中症対策と、急な雨に備えて折り畳み傘も準備しておくと安心です。
さて、皆様は小樽オルゴール堂本館の店内が5つのフロアに分かれているのをご存じでしょうか。
フロアごとに異なるコンセプトの商品を展開しており、数にして約3200種類のオルゴールが並んでおります。
(本館のフロアマップ・見どころについてはこちらでご紹介しています♪)
そのなかでも、蒸気時計のある正面玄関から入店すると、まず目に入るのは煌びやかな宝石箱のオルゴールたち。”オルゴール”と聞くと、このようなキラキラとした宝石箱タイプのものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
こちらのタイプのオルゴール、洋風なデザインが印象的ですが実は日本の伝統工芸品なのです。
本日はこちらの伝統工芸”アンチモニー工芸品”についてご紹介します♪

まず、アンチモニーというのは製品に使用されている合金の名称で、鉛をベースにアンチモンと錫を混ぜ製造されます。
起源は明治初期、彫刻師たちが技術を確立し、東京で職人たちが技術を競い合ったことから東京の特産品として確立されたのだそうです。
2015年に”東京アンチモニー工芸品”は経済産業大臣より伝統的工芸品に指定されました。
アンチモニー製品はずっしりとした重みがあり、オルゴールでは持ち上げた時にその重厚感を感じることができます。
また収縮が少ないことから、型に彫刻された細かなディティールまで忠実に再現できるのが他の金属と異なる特徴ともいえます。
現在も東京下町の職人たちが多くの工程を手作業で仕上げる、メイドインジャパンとして日本の誇れる産業のひとつとなっています。
◆ハート型宝石箱オルゴール

なだらかな曲線と、中央にあしらわれた陶板が魅力的なデザイン。
ふた裏のぜんまいを巻いておくと、ふたを開けた時にオルゴールの音色が流れます。
◆バタフライ宝石箱オルゴール

薔薇の立体的な装飾が華やかなデザイン。
底面のぜんまいを巻き、ふたを開けるとオルゴールの音色とともに蝶のモチーフがゆっくりと羽を動かします。
(店舗や販売状況により品揃えが異なります。掲載の商品をご用意できない場合もございますのでご了承ください)
商品の詳細や在庫状況については、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
このほかにも、アンチモニー工芸品のオルゴールを多数お取り扱いしております。
(※宝石箱タイプのオルゴールのなかには、アンチモニー合金製ではないものもございます。詳しくはスタッフまでお問い合わせください)
職人技が光る伝統品を、ぜひオルゴールの音色とともにお楽しみください。