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きのこ狩りや紅葉狩り、様々な「狩り」とその意味とは?

2025.10.15

きのこ狩りや紅葉狩り、様々な「狩り」とその意味とは?

10月も中旬となり、秋が深まってきた北海道。この数日は気温が一段と下がり、最低気温が1桁になるなど、もう冬の足音が聞こえてきそうな雰囲気です。

この季節、北海道では多くの地域で紅葉が見頃を迎えるころでもあり、紅葉のスポットへ足を運ばれる方もいらっしゃるかと思います。

紅葉を見に行くことを紅葉狩りとも言いますが、タイトルにもあるように「狩り」といえば、狩猟を指す言葉で、もともとは獣を捕まえるという意味ですがなぜ紅葉を狩ると言うのでしょう。

動詞としての「狩り」は、英語で「hunting」を意味することは間違いありませんが、それが時代を経るとともに、小動物や野鳥を捕まえるという意味になり、さらには植物を採取するという意味にもなりました。さくらんぼやぶどう、いちごなどの果物を採る果実狩りや浅瀬の海であさりなどの貝を採る潮干狩りなどにも「狩り」という言葉が使われています。

獣や野鳥などを捕らえることから魚介類や植物をとることなど、意味や使われ方が少しずつ変化していったわけですが、やがて、花や紅葉を見る、眺める意味にも使われるようになったのには、諸説あるそうですが貴族が関係しているとか。

「狩り」という言葉が草花などを愛でる意味でも使われるようになったのは、平安時代に狩猟をしない貴族たちが現れ、その当時は歩くことを下品とする考え方もあり、貴族たちは牛車で外出することが多かったようです。しかし、山道を牛車で上って、花や紅葉を愛でることは難しく、花や紅葉を見に、山野に歩いて出かけることを「狩り」に見立てるようになったと言われているとか。

また、平安時代には「桜狩り」という言葉もあったようで、当時はソメイヨシノなどの品種ではなく、自然の山桜を野山に分け入って探すため「狩り」と呼んだとも。

桜に関しては、現代では人里で植樹や栽培されたものを鑑賞する「花見」が盛んですが、紅葉狩りとはつまり大自然そのままを味わう行事とも考えられるでしょうか。

「紅葉見(もみじみ)」や「観楓(かんぷう)」も、紅葉狩りとほぼ同じ意味で、紅葉見はそのまま、紅葉を見ることです。

観楓会やご旅行で北海道を訪れる予定の方は、観光の合間に少しひんやりとした空気を吸い込みながら、色付き始めた山々の紅葉も眺めるなど、秋の北海道を感じていただきたいと思います。

小樽観光のお時間もある方は、ぜひオルゴール堂へもお立ち寄りください。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。