2022.07.06
小樽の楽しみ方
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小樽にあるたくさんの歴史的建造物。それらは現在の小樽の持つ魅力のひとつとなっております。その姿にはそれぞれの物語があり、その物語に思いを馳せるのも小樽の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。これからご紹介するのは、小樽市指定歴史的建造物第17号「旧共成株式会社」(オルゴール堂本館)です。
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北海道開拓初期、まだこの地での米作りが難しかった頃、それでもニシンや石炭の輸送により鉄道・港が整備されゆく小樽には、商機を求める人々が急増します。そして食料としての米需要の高まりに目を付けた富山出身の沼田喜三郎は、北前船で本州各地から小樽に運ばれてきていた移入玄米を精米する会社(共成株式会社)を1891(明治24)年に立ち上げました。やがて道内有数の米殻商として1915(大正4)年に本社落成したのが後のオルゴール堂本館の建物です。当時のここ堺町周辺は問屋街となっており、本館の背後には有幌地区の倉庫群が広がっていました。本サイト内「本館の見どころ」でもご紹介していますが、正面の建物が社屋、奥の建物が米倉庫として使用されており、そんな当時の面影を感じる事が出来ます。
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その外観は小樽では珍しい褐色の煉瓦造。歴史を感じさせる緑がかった銅板葺きのマンサード屋根。そして、石積みによるアーチ付きの窓枠が特徴的。店内にも創建時のままの意匠が残されておりますので、ご来店の際はぜひご注目下さい。さて、精米会社としての事業は時代の荒波に揉まれ、形を変え医薬品事業として生き続けます。一方この建物はフジヤ家具店が買い取り、やがてオルゴール販売に商機を見出し、現在たくさんのお客様で賑わう観光スポットとして親しまれております。
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小樽には歴史的建造物がもつ物語が色濃く残されており、それを積極的に地域活性化につなげたい思いがあります。オルゴール堂もその思いを大切にしながらお客様に魅力を発信し続けて参ります。